この質問をやめてみる!
「どうやって英語を話せるようになりましたか?」という質問を、まずやめることからスタートしましょう。
なぜなら、これを聞いているうちは、大体みなさん質問して終わります。
本気の方は、誰かがそんな質問をしている間に、行動を起こしています。「どうやって学習を進めたらいいのか」「自分に合いそうなテキストはどれか」「YouTubeを見てみよう」「オンライン英会話の無料体験やってみるか」などなど。
話せるようになりたいんだよな〜とよく口にしたり、私がやった勉強法を聞いてきた人で、実際に勉強を始めた方に残念ながらお会いしたことがありません。久しぶりに会っても、まだ同じことをつぶやいているのです。
彼らが1週間思いを馳せている間に、アクションを起こした方々は、テキストを一冊終わらせています。
英語だけに限らず、成果を出すには少し時間がかかります。語学、投資、YouTube収益。どれも長期・継続ですよね。
すぐに結果が出ないものを人はやりたがらない。ですから、少し結果がで始めたときには、すでに雲泥の差ができているのです。
投資の神様ウォーレン・バフェット氏も、「なぜあなたの投資哲学はシンプルでわかりやすいのに、誰もマネしようとしないのか?」という問いに対し、「みんなソッコーでお金持ちになりたいと考えているんだ」と仰ったそうです。
そして、この質問をやめておきたいもう一つの理由は、すでに世界はその基準ではないということです。「英語がなぁ」なんて言っているのは、もう日本人くらいのものです。
「じゃあもう遅いのか!」「われわれは終わっているのか!」というと、そうではなくて、嘆いている時間がもったいない。
今日が、明日始めるより一日分長く出来るのだから、考えが浮かんだなら今すぐ始めれば良いという事です。
今、語学学習のツールは、巷に溢れかえっています。こんなに恵まれた環境や時代はそうそう無い!
私たちはとてもラッキーです!!
動機付けする
何が学習を妨げているかって「おっくう」なんですよね。
好きで、興味があって始めるものは、自分がやりたいわけですし、ツールもじゃんじゃん使います。
言われなくても、調べたり、見たり、聴いたり。全然苦じゃない。
この内発的動機が無い、もしくは弱いと、ま〜進まないです。
ですから、仕事等何らかの要因でやむなくスキルを付けなければならない場合、自分で工夫する必要があります。
昇給、昇進などの外発的動機があれば、それで鼓舞するも良し。
ただ様々な研究で言われているのは、内発的動機づけの方が外発的動機付けより、質が高く持続するということです。
つまり、いかに自分が英語なりその学習対象を楽しめるか、満足感を得られるか、ということが重要になってきます。
試験に申し込む
さあ、動機づけで気持ちを整えたら、直近の試験に申し込みましょう!何か現実的な目標があると、進めやすいものです。
特に社会人の方は、「やらなくてもいい」という環境を少し変えるため、またレベルを測るためにも、受けることをお勧めします。
語学は身についているのか実感しにくいので、数字で見て習熟度を確認し、やっている自分を褒めることが大切です。
以前イチロー選手が、「僕、小さい事でも毎回自分を褒めますよ」と話していたのを思い出します。
そして、”申し込んでしまった試験”の強制力を利用し、勉強を進めましょう。お金を払ったからには、無駄にしたくないですよね。
また、緊張感がある方が、集中力が増し吸収が良いようです。
ポイントは、直近の試験を受けるという点です。今この瞬間から先延ばしをブロック!
オンライン英会話
オンライン英会話に疑心暗鬼の方もいらっしゃるかもしれませんが、これはやった方が確実に効果があると思います。
TOEICのスコアアップだけが目標でしたら、優先してやる必要はないです。ひたすら単語の暗記と模試を解けばいいです。
英会話力を上げる、自分の意思のアウトプットが英語で出来るようにする、には有効だと思います。
よく、「オンライン英会話やったけど話せない」という意見が散見されますが、おそらく圧倒的な勉強不足です。
一般的なオンライン英会話は、1レッスン25分。中上級(Upper Intermediate)以上のレベルですと、自分で話す時間が増えますから、25分でも話した感がありますが、初級レベルですと、相槌、質問、修正であっという間に終わります。
教材の予習、授業の復習、そして何より自分が言いたいことをあらかじめ準備する!
テキストや調べてわかる事でレッスン時間を消費するのではなく、なるべく25分をフルに実践の場として使います。
これをせず、ただ毎日25分間オンラインで繋がっているだけでしたら、それは”話せない”というレビューになってしまいます。
その日習ったことを身につくまで繰り返したり、覚えたことを家族や友人、もしくは次の授業でアウトプットすることでようやく皆さんの言葉になります。
「英語を話す舌と口の動き」と「英語で聞いて英語で答えること」は、慣れが必要です。
舌とか私自身ノーマークでしたが、久しぶりに英語を話したら、ビックリするくらい舌が上手く回りませんでした。
「ピアノを久しぶりに弾いたら、指が思うように動かない」とか、そう言った感じではないでしょうか。
とにかく、それほど日本語と英語では動かし方が違うのです。
また、英語で聞いた内容を記憶することは、予想以上の労力です。
簡単な日常会話では感じないかもしれませんが、長文やビジネスの場など、覚えなければいけない量が多い状況では、記憶力が半減することがあります。
これは、脳が通訳&解釈することでいっぱいで、記憶を保持するリテイン力に余裕がないことが考えられます。
ですから、少しの努力で、オンライン英会話の限られた時間をより有効に活用し、トレーニングし続ける事が重要です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
楽な方法はないのかとお考えでしょうか。
結局、急がば回れ。地味に地道に、確実に。
みなさんが変えれば、変わります。

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